【街】東京ぶらり散歩#9_1 海の日▶体育の日 横浜まで徹夜散歩(前編)新宿~品川

2021/07/24

街紹介 東京ぶらり散歩

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7月22日 ―――

今日は海の日です。海が見たい。
明日は体育の日です。歩きたい。

普段、海を見たければお台場まで散歩に行くところです。しかしいま、オリンピックの観客席()として使うために、お台場の砂浜は封鎖されています。それに、この暑さのなか遠くまで歩くのは、必ずしも楽しい遊びとは言えないでしょう。






19:07 新宿駅

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※ COVID-19感染予防のため、「密」を避けて取材活動をしています。

そんなわけで、やってきました、ここは新宿駅東口。

巨大な猫が行き交う人々を見下ろしています。

これから夜通し歩き続けて、横浜を目指します。
まずは東海道に出るために、品川方面へ。

新宿高島屋の脇を抜けて、明治通りを南下していきます。

南の空には満月(厳密には、満月2日前)が輝いています。

JR中央線に引き続いて、首都高新宿線をくぐります。

途中、寄り道して新国立競技場へ。

明日はいよいよ、2020年(?)大会の開会式。
寮のテレビアンテナが故障している私にとっては、もはや何の関係もない大会です。
本当は、高校の同級生と一緒に、陸上競技を観に行くはずだったのですけれどね。

青山霊園の脇を通過していきます。

羊さんは気持ちよさそうに眠っていますが、私は徹夜で歩いていきます。

左手に、六本木ヒルズが見えています。

西麻布から、細い上り坂に入ります。

東京にはたくさんの坂道がありますが、その多くに、江戸時代から親しまれてきた名前がついています。
ここは「鉄砲坂」。
坂の下に、幕府の鉄砲練習場があったことに由来しているのだそうです。

坂を登りきると、遠くに東京タワーが見えてきました。
各国からのスポーツ選手を歓迎して、五色幔幕をモチーフにしたライトアップとなっています。
(東京タワーのライトアップの説明は、東京タワー公式サイトで確認することができます。)

暗闇の中でひときわ目を引く、黄色いランタナ。

下っていくのは、仙台坂。
仙台藩伊達家の屋敷があったことに由来しているということです。

坂を下っていく途中で、古そうな建物を発見。

「綱町三井倶楽部」と言って、三井グループの関係者専用の施設なのだそうです。
写真の「本館」は1913年建設。ざっと100年前の建物ですね。

坂を下りきりました。
ここからもう少し南下して、

国道15号・第一京浜に入ります。

この国道15号は、日本橋から神奈川まで旧東海道のルートを引き継いで走っています。
(旧東海道の後継として有名な国道1号は、必ずしも旧東海道の経路に沿って引かれているわけではないのです。)
この道がかつて東海道であった証拠が、これ↓。

史跡「高輪大木戸跡」です。
江戸時代、ここは江戸の街の出入り口でした。道の反対側にも同じような石垣があり、間に柵と門が設けられていました。以前、ディズニーランドへ行く途中で甲州街道に設けられた出入り口、「四谷大木戸」を紹介しましたね。

この「高輪大木戸」にちなんで名付けられたのが、JR「高輪ゲートウェイ」駅です。

そして、高輪大木戸を出て最初の宿場であったのが品川。
(品川宿については、こちらの記事で詳しく紹介されています。)

ただしJR品川駅は、かつての品川宿よりは少し北寄りにあります(所在地も品川区ではなく、港区です)。
JR東海道線のルートも、旧東海道よりは内陸に寄っています。

徹夜仲間(?)の寝台特急が、島根県・香川県に向けて駆けて行きました。

国道15号とともに旧東海道沿いを走るのは、 赤電 京浜急行線です。

満月を眺めながら、てくてくてくてく......

(中編)鈴ヶ森~生麦 に続く!

高70回 橋本

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