淀屋橋が架かる御堂筋から西側へ歩きます。こちらは高層ビルがあり、東西で雰囲気が全く違います。
御堂筋に面して西側に建つのは日本銀行の大阪支店です。辰野金吾の設計で1903年(明治36年)に建設された重厚な建物です。
まず中之島の南側の道路を歩きます。三井物産ビルなどオフィスビルを進むと、土佐堀川の錦橋のたもとに「浪華橋々繁栄見立相撲」という橋の番付がありました。最高位の東西の大関は、ともに大川に架かる天神橋と難波橋でした。
四つ橋筋をはさんで朝日新聞社のツインタワーがあります。東側(イースト)には朝日新聞社とフェスティバルホール、西側(ウエスト)にはホテルのコンラッド大阪、香雪美術館が入っています。
大阪市立科学館(2022年2月1日まで休館)、国立国際美術館、大阪中之島美術館(2022年春開館)が見えてきました。ミュージアムが集中していますが、このあたりは空き地も目立ち開発途上。賑やかなエリアというわけではありません。
もう少し西に歩き、湊橋から振り返ると、中之島の高層ビルが一望できます。
この湊橋を南側に渡って中之島からいったん出ると、宮本輝の小説「泥の河」舞台の地という碑がありました。登場人物がこのあたりに停まっている船に住んでいました。いまも遊覧船の船着場があります。
これが中之島の西の端です。立ち入り禁止で情緒がないのが残念です。
引き返して中之島の北側の道を歩きます。大きな建物が見えてきたら大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)でした。ワクチンの大規模接種会場となりました。
御堂筋に戻ってきました。堂島川にかかる大江橋から振り返ると、夕陽が落ちるころでした。左側が中之島です。