大阪駅から南へ15分ほど歩いた中之島は、文字通り島です。大川に浮かぶ中洲です。
中之島は東西に約3.5キロの細長い島です。幅は広いところで約300メートルあります。江戸時代には諸藩の蔵屋敷があり、「天下の台所」大阪の中心地でした。いまも重要な建物が並びます。大川は中之島で分かれ、北側は堂島川、南側は土佐堀川に名前を変え、再び合流して安治川となって大阪湾に流れ込みます。
1970年代の流行歌「中の島ブルース」では2番で「水の都に捨てた恋。泣いて別れた淀屋橋」と歌われています(1番は札幌、3番は長崎)。
淀屋橋はもともと豪商の淀屋が架けた橋です。中之島の中央からやや東側にあります。ここを出発点に2回に分けて両端へ歩きます。
淀屋橋が架かる御堂筋(「筋」は南北の道路。東西は「通り」)の東側に建つのは大阪市役所です。
大阪市役所の次にあるのは大阪府立中之島図書館です。1904年(明治37年)に住友家の寄付で建てられました。
次にあるのは大阪市中央公会堂です。通称は中之島公会堂。1918年(大正7年)に建設されました。コンサート、講演会が開かれます。
これも重要文化財の大阪市中央公会堂
文化施設が続きます。「安宅コレクション」を所蔵する大阪市立東洋陶磁美術館、2020年にオープンしたばかりの「こども本の森 中之島」があります。
堺筋を通る難波橋の下をくぐると、バラ園が広がります。
島はいったん途切れ、水路にかかる「ばらぞの橋」を渡ると、さらにバラ園、芝生公園が続きます。ここは剣先エリアと呼ばれます。これが東の端で、ここから放水する噴水となっています。